こんにちは。近くて小さい家族葬です。
ご家族が故人と納得のいくお別れをするためには、葬儀の内容がとても大切です。
そして、それと同じくらい大切なのが、葬儀にかける費用。
葬儀の費用が高く、負担が大きくなってしまっては、ご家族は安心して故人とのお別れの時間を過ごすことはできません。
葬儀にあたっては、葬儀の一部分を省略することで、葬儀の質を保ちながら費用を抑えることが可能です。
そこで今回は、近年注目されている家族葬について、その費用相場や費用を安く抑えるための方法を詳しく解説していきます。
目次
家族葬とは?
家族葬とは、家族や親戚、親しい友人などといった近親者だけで、小規模に行う葬儀の形式のことです。
一般的な葬儀と家族葬とでは、葬儀の流れ自体にさほど違いはありません。
どちらもお通夜→葬儀・告別式→火葬という流れで、葬儀を進めていきます。
※家族葬の流れについては「家族葬の流れを解説!家族がすべき役割も知っておこう」もご参考ください。
家族葬と一般的な葬儀とで大きく異なるのは、参列者の人数です。
葬儀の情報を耳にした知人が多く参列する一般的な葬儀と異なり、家族葬では連絡を受けた人のみが葬儀に参列します。
ごく親しい人だけが参列することになるため、一般的な葬儀に比べ参列者が少ないのが、家族葬の特徴です。
参列者が近親者のみで行われる人数が少ない家族葬では、ご遺族は一般的な葬儀のように、参列者への対応に追われることはありません。
そのため、ご遺族1人ひとりがゆっくりと故人とお別れの時間を過ごすことができます。
このことから、近年大切な人のお葬式に家族葬を選択する方が増えています。
家族葬の費用相場は?内訳も詳しくチェック!
葬儀には費用の相場があります。
費用の相場を把握しておけば、それを葬儀会社選びの目安として役立てたり、万が一の不当な料金請求を避けたりすることが可能です。
ここでは、家族葬の費用相場についてご紹介しましょう。
家族葬の費用相場
家族葬にかかる費用は、プランや地域によって異なりますが、平均すると総額で110万円程度になることが多いようです。
主な内訳を一覧で見てみましょう。
内訳 | 料金の目安 |
葬儀社による基本の家族葬プラン | 一日葬の場合:約30〜40万円 二日葬の場合:約40〜50万円 |
火葬料金 | 0〜約10万円 |
宗教者への支払い (僧侶へのお布施など) |
約20〜30万円(戒名によっても変わる) |
飲食費 | 約20万円(通夜振る舞い:1人2,000〜3,000円、精進落とし:1人5,000円が目安) |
返礼品費 | 約20万円 |
上記の内訳や金額はあくまで目安です。
どの式場や祭壇を選ぶかによっても料金は変わりますし、お花を増やしたり食事や返礼品の手配を依頼したりと、オプションサービスを利用することで葬儀社に支払う料金が上がることもあります。
また、飲食費や返礼品は、参列者の人数によって異なります。
家族葬では、通夜振る舞いや精進落としなどの食事会自体の省略や、返礼品を用意しないこともあります。
詳しい予算は、葬儀の内容に合わせて決めましょう。
葬儀にかかる料金は、葬儀社や地域によっても差があります。
プランにはどこまでが含まれるのか、地域的なマナーはあるのかなど、詳細は葬儀の知識が豊富な葬儀社のスタッフによく確認するようにしてください。
家族葬と一般葬の費用比較
一般葬にかかる費用の平均は、200万円程度だと言われています。
前述の通り、家族葬の平均費用が110万円程度なので、一般葬に比べると家族葬の費用は大幅に抑えられることになります。
ただし、家族葬の場合は参列者が少なくなるため、お香典も少なくなります。
近親者だけだからと、お香典を断るケースも少なくはありません。
そのため、家族葬では一般葬に比べ、お香典として受け取る額も少なくなる傾向にあります。
お香典は、葬儀費用の支払いにあてることもあるもの。
葬儀費用を無理なく支払うためには、葬儀にかかる総額だけでなく、葬儀の参列者数の違いによるお香典の額、さらには食事や返礼品にかかる額まで考えておく必要があります。
家族葬の費用を安く抑える方法とは
家族葬の費用を抑えるには、葬儀の内容を精査することが大切です。
ここからは、家族葬の費用を安く抑える方法を5つご紹介します。
①不要なオプションを断る
葬儀社に提案されるまま内容をよく理解せずに葬儀のセットプランを申し込んでしまうと、その中に不要なサービスが含まれてしまう恐れがあります。
オプションサービスを申し込む際も、内容をよく検討するようにしましょう。
例えば、祭壇や棺のランクを上げたりお花の量を増やしたりせず、基本プランの内容で葬儀を申し込めば、費用は抑えることができます。
葬儀のプランは、自分たちの希望する家族葬には何が必要で何が不要かよく見極めた上で申し込むようにしてください。
②一日葬を検討する
一般葬では一日目にお通夜、二日目に葬儀・告別式と、二日葬を行うのが一般的です。
しかし、近親者だけで行う家族葬の場合、お通夜を行わず葬儀・告別式だけを行う一日葬を選ぶ方もいます。
葬儀の形を二日葬でなく一日葬にすることで、費用を抑えることができます。
③食事会を行わない・返礼品を用意しない
お通夜の後の通夜振る舞いや葬儀・告別式後の精進落としを行うためには、飲食費がかかります。
先程ご紹介したように、通夜振る舞いの飲食費は1人2,000〜3,000円、精進落としの飲食費は1人5,000円程度が相場。
そのため、参列者が多ければ、その分飲食費も嵩みます。
また、参列者に返礼品を渡すとなると、そのための費用も必要になります。
このような食事会や返礼品については、費用負担が大きくなるだけでなく手配にも手間がかかることから、家族葬では省略するケースも多く見られます。
近親者だけの家族葬であるからこそ、食事会や返礼品の用意は無理に行う必要はないのです。
④生前に葬儀内容・費用について話し合っておく
葬儀については、故人の生前からよく話し合っておくことをおすすめします。
生前から葬儀の話し合いを進めることは心情的に簡単ではありませんが、納得のいく葬儀を執り行うには大切なことです。
あらかじめ複数の葬儀社から見積もりを取り、内容や金額を比較しておけば、いざという時に慌てる必要はありません。
葬儀社によっては、生前申し込みの特典や割引を受けられることもあるので、なるべく確認しておきましょう。
⑤自治体の還付制度を利用する
国民健康保険または後期高齢者医療制度に加入していた方の葬儀については、自治体から葬祭費の還付を受けられる可能性があります。
この制度には、直葬は対象外、請求は喪主のみなどの条件がある他、還付される金額は自治体によっても異なるので、お住まいの役場に確認するようにしてください。
家族葬のメリット・デメリットも知ろう
最後に、家族葬のメリットとデメリットについても確認しておきましょう。
家族葬には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
【家族葬のメリット】
- 一般葬に比べ費用を抑えることができる
- 希望を葬儀の内容に反映しやすい
- 参列者が故人とゆっくりお別れすることができる
【家族葬のデメリット】
- 香典収入が少ない
- 参列したくてもできない人が出る可能性がある
- 後日慰問客への対応が必要になる可能性がある
ここまでご紹介してきた通り、家族葬には一般葬よりも費用を抑えられるというメリットがあります。
参列者の人数が少ない家族葬では、大きな式場は必要なく、飲食費・返礼品費なども抑えられるためです。
ただし、家族葬では香典収入も少なくなるため、お香典を葬儀費用にあてる場合には注意しておきましょう。
家族葬のメリット・デメリットについては、「家族葬とは?特徴や流れ、メリット・デメリットを詳しく解説」でも詳しくご紹介しています。
家族葬の費用相場は一般葬よりも低め。不要なサービスを除いて納得いく葬儀を
近親者だけで行う家族葬は、規模が小さく、食事会や返礼品を省略することもできることから、比較的費用を抑えやすい葬儀形式です。
その費用相場は、一般葬より大幅に低い約110万円。
葬儀の費用を抑えたい場合、家族葬を選択肢に入れるのもひとつの方法です。
葬儀の費用を抑えるには、他にも不要なオプションを断ったり自治体の制度を活用したりする方法があります。
葬儀で大切なのは、何を重視するかということ。
必要なものと不要なものをよく見極め、納得のいく内容・費用のお葬式で故人を送り出しましょう。
近くて小さい家族葬では、24時間365日お問い合わせに対応しております。
ご状況に合わせて「やるべきこと」をお伝えいたしますので、ご相談だけでもお気軽にご利用ください。