ゴールデンウィーク(GW)のような長い休みは、銀行や病院、公的機関をはじめ、多くの企業がお休みに入るため、普段通りに行かないことも多くありますが、いつもは行けない場所へ旅行するなど楽しいご予定を計画している方も多いと思います。
一方で、「もしGW中に不幸があった場合は、どうすればいいの?」「葬儀はできるの?」という不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論からいうと、GW中でも葬儀や火葬は執り行うことができます。ただし、いくつか注意しなければいけない点もあるため、よく確認の上で行いましょう。
今回は、GW中の葬儀について事前に知っておきたいことをお伝えします。
目次
GW中でも葬儀や火葬はできます
まず、GW中であっても、葬儀社はお休みしません。また、火葬場の休場日は年末年始や友引の日に設定されていることが多く、祝日が友引でない限り、休場になることは少ないです。葬儀社が営業していて、斎場や火葬場に空きがあれば、基本的には葬儀を行うことができるため、GWのような長い休みであっても葬儀ができないということはありません。
GW中に葬儀を行う前に知っておきたいこと
GW中でも葬儀はできますが、注意したい点がいくつかあります。GW中だからこそ起こり得るトラブルなども考えられますので、ぜひ参考にしてください。
参列者が集まりにくい
冒頭でも触れた通り、GWは大型連休なので、海外旅行やレジャーなど特別な予定を入れている人も多い時期です。そのため、葬儀を行うことはできても、親族などの参列者が旅行に出掛けているなどの理由から集まりにくい可能性があります。また、駆けつけたくとも海外にいて駆けつけられない、あるいは遠方にいる親族が、帰省ラッシュでチケットが取れないなどのトラブルも考えられるでしょう。そのため、GWなどの大型連休中の葬儀は、家族や親族全員が参列できる日に先延ばしして行われることがあります。
宗教者の都合が合わない
葬儀では、読経を行ったり戒名を授けていただいたりと宗教者の存在が欠かせません。先祖代々お付き合いしている「菩提寺(ぼだいじ)」がある場合は、菩提寺の僧侶にお願いすることになりますが、大型連休中は法要を営むご家族も多く、僧侶の繁忙期でもあるためスケジュールが合わない可能性も考えられます。その場合は、僧侶の都合のいい時期に、葬儀を先送りにすることになります。
銀行が休業している
GW中は、銀行が休業していることがほとんどです。
たとえば入院中にお亡くなりになった場合は病院に支払う費用が発生します。また、葬儀社に支払う費用は後払いができるとしても、宗教者にお渡しするお布施は、葬儀当日に持参しなければなりません。このようにご逝去から葬儀までには、まとまった金額が必要になることが多く、最近は、ATMやコンビニからおろせることも多くなりましたが、限度額などもあるので、あらかじめ現金をおろしておくなどの対応をしておくと安心です。
役所が休業している
死亡届の提出先は役所です。提出自体は葬儀社が代行してくれることが多いですが、もしご自身で提出する場合、GW中は「夜間休日窓口」に提出することになるため間違えないようにしましょう。
また、死亡届には住所地の他に本籍を記入する欄がありますが、普段から本籍を意識する機会は少ないため、故人の本籍を知らないという方も意外と多くいらっしゃいます。本籍を確認するためには住民票や戸籍謄本をとることになりますが、休日に対応しているかは自治体によっても異なりますので、あらかじめ調べておけると安心です。
訃報連絡で気を付けること
GW中は相手がご多用だろうと考えて、本来訃報を伝えるべき人に、あえて訃報を伝えずに葬儀を行なってしまうケースもあるようです。ただ、相手からすれば、故人との最後の面会ができず残念な想いが残ってしまうことになります。また、そのことが原因で今後の人間関係にもわだかまりが残ってしまうことも考えられるため注意が必要です。
葬儀をGW後に先延ばしにする場合の注意点
GW中の葬儀は、親族らが集まれないなどの理由から、全員がそろうGW明けに先送りして葬儀を行うご家族様も多くいらっしゃいます。ここでは、そのような場合に気をつけたいことをお伝えします。
安置期間が伸びることで費用がかさむ
ご逝去から葬儀までの時間が長くなるということは、ご遺体の安置期間が伸びるということです。ご自宅で安置する場合と、葬儀社等の安置施設で安置する場合でもかかる費用は異なりますが、日数が増えれば増えるほど費用もかさみます。
もし、葬儀社等の安置施設を利用する場合は、施設に支払う料金が追加でかかることになります。自宅安置の場合は、施設利用料はかかりませんが、腐敗を遅らせるためのドライアイス代が日数分追加になります。ちなみに葬儀社によっても異なりますが、ドライアイス費用は一日あたり1万円〜2万円程度が相場となっています。(ドライアイスについては葬儀社のセット料金に何日分までかは含まれていることが多いため、その範囲内であれば追加料金はかかりません。)
GW明けは火葬場の予約が取りにくいことも
大型連休中は、葬儀を先延ばしにする人が増えるため、火葬場が一時的に混み合うことが考えられます。葬儀日程は火葬場の空き状況に合わせて決める必要があるため、GWが明けてもすぐに葬儀ができない可能性があることも念頭に置いておきましょう。
エンバーミングも考えておく
ご遺体を衛生的に保つには、適切な管理が必要になります。ドライアイスでご遺体の腐敗を遅らせるのには限界があるため、ご逝去から葬儀まで日数が長期間空いてしまう場合などには、エンバーミングという処置を行うことも検討してみてください。
ご遺体の腐敗や感染症による感染を防ぎ、生前のお姿に近づけるために行う、防腐・殺菌・修復等の処置のことをエンバーミングといいます。ご遺体を遠方からお運びする場合や、ご逝去から葬儀までの期間が空いてしまう場合に行われるもので、かかる費用は15万円〜25万円が相場と言われています。
たとえばドライアイスでご遺体の腐敗を遅らせることができるのは3〜4日が目安ですが、エンバーミングを施した場合、10日〜2週間程は衛生的な状態を保つことができると言われています。
困ったら、葬儀社に相談しよう
葬儀社は24時間365日営業しています。 GW中にもしものことがあった場合、まずは葬儀社に相談してみましょう。また、葬儀日程をどうするか迷われている場合も、葬儀社なら、火葬場の空き状況をすぐにお調べでき、ご状況をご相談いただきながら最適な方法をご提案できると思います。
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