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2024.09.26

【家族葬の焼香マナー】宗派別の焼香のやり方、順番の決め方など注意点を解説

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お葬式では参列者全員が焼香を行います。焼香のやり方は参列前に押さえておきたいマナーの一つではないでしょうか。

今回は、家族葬における焼香のマナーについてお伝えします。焼香の順番宗派ごとに異なる作法気をつけたいマナーや注意点についても触れていきますので、これから家族葬を行う喪主やご遺族はもちろん、家族葬に参列予定の方もぜひ参考にしてください。

焼香とは

焼香とは、仏前や霊前でお香をいて拝むことをいいます。主に葬儀や法要の際に行われ、仏様や故人様の前でお香を焚くことで、焼香をした人の心身を清めるという意味合いがあります。

仏教のお供えの基本である「五供(ごくう)」にも「香」があるように、仏様や故人様は香りを食べると考えられており、中でもお香の香りは最上級の食べ物とされています。そのため焼香には、「故人様があの世で食事に困らないように」という意味も込められているといわれています。

焼香の種類

焼香には、立礼焼香・座礼焼香・回し焼香の3種類がありますが、一般的なお葬式で行われる焼香は「立礼焼香(りつれいしょうこう)」になります。立礼焼香は、各参列者が祭壇の前に赴き、立った姿勢で焼香をするもので、葬儀や法要で一般的にイメージされる焼香の形です。

ちなみに、ご自宅など椅子がない会場や、椅子があっても席から祭壇までの移動が難しい会場では「座礼焼香」や「回し焼香」が行われます。

基本的な焼香のやり方

まずは基本的な焼香のやり方を覚えておきましょう。ここでは一般的な家族葬で行われる立礼焼香のやり方をお伝えします。

  1. 起立し、隣の方に軽く会釈をする
  2. 祭壇の前へ進み、ご遺族・僧侶へ一礼する
  3. 遺影に一礼する
  4. 焼香台で焼香をする
  5. 再度遺影に向かって一礼し合掌する
  6. 一歩さがってご遺族に一礼し席に戻る

こちらが、葬儀や法要の際に行われる焼香の基本的な流れです。④の焼香台で焼香をする際には、宗派ごとのマナーがありますので、次章を参考にしてください。

【宗派別】焼香のやり方・数珠の持ち方

仏教でも各宗派によって焼香のやり方数珠の持ち方に違いがあります。ここでは宗派別の違いを一覧表にしていますので、ぜひ参考にしてください。

焼香のやり方(宗派別)

仏教の主な宗派は7派あり、その宗派ごとに焼香の回数や、やり方に違いがあります。ここではそれらの違いを表にしました。

主な宗派 焼香のやり方 回数

天台宗

抹香を額の高さまで掲げる 1〜3回

真言宗

抹香を額の高さまで掲げる

※その際左手を添える

3回

浄土宗

抹香を額の高さまで掲げる

※手のひらを上に向けた状態で、左手を添えて掲げる

1〜3回

浄土真宗

抹香は掲げず香炉にくべる 本願寺派:1回

真宗大谷派:2回

日蓮宗

抹香を額の高さまで掲げる 1〜3回

曹同宗

1回目:抹香を額の高さまで掲げる

2回目:抹香は掲げず香炉にくべる

2回

臨済宗

抹香は掲げず香炉にくべる 1回

基本的に、抹香は右手の親指・人差し指・中指を使ってつまみます。その後、額の高さまで抹香を掲げるか、掲げずにそのまま香炉にパラパラと落とすかは、宗派によって違いがあります。またその行為を何回繰り返すかにも違いがあることを覚えておきましょう。

数珠の持ち方(宗派別)

焼香は数珠を持って行うのがマナーです。数珠の種類は宗派によっても違いがありますが、どの宗派にも使える略式数珠を一本持っていると、いざという時に安心です。数珠の貸し借りはマナー違反となりますので、葬儀には自分用の数珠を一つ用意して参列しましょう。

主な宗派 数珠の持ち方
天台宗 左手の人差し指と中指の間にかける
真言宗 両手の中指にかける
浄土宗 親指と人差し指の間にかける
浄土真宗 二重にして親指と人差し指の間にかける
日蓮宗 八の字に捻って左手の親指と人差し指の間にかける
曹同宗 二重にして左手の親指と人差し指の間にかける
臨済宗 二重にして左手の親指と人差し指の間にかける

焼香は故人の宗派に合わせるの?

家族葬では身内が中心になるため、参列者は同じ宗派であることも多いと思いますが、親族でも宗派が異なる場合や、親しいご友人などが参列される場合に、焼香はご自分の宗派のマナーに従って行えばよいのか、それとも故人様の宗派のマナーに合わせて行うのかで迷われることがあると思います。

結論から言うと、そのどちらも考え方としては間違っていません。会場では「〇〇宗の焼香マナーはこのように行います」という案内があると思いますが、信仰は個人の自由でもあるため、故人様の宗派の作法に合わせるか、ご自身の宗派の作法で行うかは、焼香をする人に委ねられているといえます。ただ、故人様の宗派に合わせて行う方が、よりご遺族に対しては丁寧な対応といえるかもしれません。

焼香の順番のマナー

焼香の順番は、喪主を筆頭に故人様との関係性が深い順に行うのがマナーです。具体的には以下のような順番になります。

  1. 喪主
  2. ご遺族
  3. ご親族
  4. 会社関係者
  5. ご友人・知人

ご遺族、ご親族の順番は、「親または配偶者」→「子ども」→「孫」→「兄弟姉妹」となるのが一般的です。

焼香は、基本的には座席順に行う

葬儀などの会場では、祭壇に向かって左右2つのブロックに分かれており、右側の祭壇から近い順に喪主やご遺族・ご親族が座り、左側の祭壇から近い順に会社関係者やご友人・知人が座っています。基本的には、故人様との関係性が近い順に座ることになりますので、焼香の順番も右ブロックから座席順に行うことになります。

ご遺族・ご親族の順番は何を基準にするの?

よく問題になるのが、ご遺族・ご親族の順番です。並び順の考え方としては「年齢順」、「同姓順」、「男性優先」の3つがあります。

年齢順:シンプルに年齢の高い人から順番に行う考え方

同姓順:故人様と同じ姓の人を優先とする考え方

男性優先:男性を優先的とする考え方

同姓順では、男性や未婚の女性が優先され、同じ子供でも既婚女性は姓が変わっているため優先順位が低くなります。また地域によってはまだ男性を優先と考える地域もあるようです。

このように焼香の順番にはいろいろな考え方があり、地域やご遺族によっても異なります。トラブル防止のためにも、どのような順番を基準とするのかは、事前にご遺族・ご親族間で話し合って決めておくとよいでしょう。

未成年の子供がいる場合の順番

参列者の中に未成年の子供がいる場合、席順を親の隣にする必要あるという理由から、家族単位で席に座るケースが多くなります。そのため、焼香も家族単位の順番で行うことになります。

例)配偶者→子供1①→子供①の配偶者→孫①→子供②→子供②の配偶者→孫②

夫や妻の順番

夫や妻の順番の考え方ですが、夫の家族の葬儀の場合は、夫→妻の順番となり、妻の家族の葬儀の場合は妻→夫の順番になるケースが多くなっています。

焼香の順番がトラブルのもとになることも

焼香の順番の決め方は様々あります。特に親族間では「自分は故人と近い関係だと思っていたが、焼香を後回しにされた」といったように、後々の親族間トラブルにもつながってしまう可能性があるため、事前によく話し合って決めておくことが大切です。

ご自宅での線香のあげ方のマナー

家族葬は身内中心のため、葬儀に参列したくても参列できない方が、後日ご自宅へ弔問へ訪れるケースも多くなります。ご自宅では焼香ではなく線香をあげることになりますが、その場合のマナーについてもお伝えしておきたいと思います。

なお、ご自宅への弔問は必ずご遺族に事前確認をし、許可を得てから伺うようにしましょう

仏壇での線香のあげ方

  1. 数珠を左手で持ち、仏壇の前に座る
  2. 一礼してマッチで蝋燭に火をつける
  3. 蝋燭の火で線香に火をつける
  4. 線香を香炉に立てる(立て方は宗派によって異なる)
  5. 合掌をし、深く一礼する
  6. 蝋燭の火を消し、一礼して座布団から下がる

注意点

✔︎蝋燭の日はライターではなくマッチでつけるようにしましょう。

✔︎蝋燭の火を消すときは、息を吹きかけて消すのではなく、手で仰いで消すのがマナーです。

✔︎線香を複数持っている場合は、一度に点火するようにします。

線香の立て方は宗派によって異なるため、故人様の宗派に合わせたマナーを事前に調べてから伺うと、より丁寧です。

仏教以外の宗教における焼香

ここまでは仏教における焼香や線香のあげ方についてお伝えしてきましたが、神道やキリスト教の葬儀や法要でも、焼香に代わる儀礼があります。

神道では玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行う

神道では、焼香に代わる儀式として玉串奉奠があります。

榊の枝に紙垂や麻を結びつけたものを玉串といい、その玉串を祭壇に手向ける行為を玉串奉奠といいます。神式の葬儀ではこの玉串奉奠を仏式の焼香と同様に参列者が順に行います。やり方としては神職から玉串を受け取ったら、神前に赴きお辞儀をして玉串を置き、座席へ戻る流れになります。

玉串奉奠のやり方

  1. 玉串を受け取る
    ※右手に根本、左手に葉先の部分がくるように持つ
    ※右手は枝を上から包むように持ち、左手は葉を下から支えるように添える
  2. 玉串を胸の高さに持ち祭壇の前へと進み一礼する
  3. 祭壇の前で玉串を時計回りに90度回転させ、縦にして両手で枝を持ち祈念する
  4. さらに時計回りに180度回転させ枝側を祭壇に向けて両手で玉串案に置く
  5. 二歩後退し、二礼二拍手一礼をする
    ※この時の拍手は音を鳴らさない忍び手とする

キリスト教では献花を行う

キリスト教では仏教の焼香に代わる儀礼として献花が行われます。献花にはユリやカーネーションなどが選ばれることが多いです。献花のやり方は以下の通りです。

献花のやり方

  1. 花を受け取る
    ※左手で根本部分を上からもち、右手で花部分を下から支える
  2. 祭壇へ進み一礼する
  3. 花を時計回り1/4回転し茎の部分が祭壇に向くようにし献花台に置く
  4. 手を合わせるか一礼をする
  5. ご遺族に再度一礼し、席に戻る

当日慌てないためにも、焼香のマナーを知っておこう

ここまで、焼香のやり方や行う順番などのマナーについて解説してきました。

焼香は仏式の葬儀や法要に参列する際に必ずみなさんが行うことになる大切な儀礼です。焼香を行う順番の決め方などは、ご遺族としても事前に知っておくとトラブル防止にもつながります。

焼香は、宗派によってもやり方が違い難しく感じている方も多いと思いますが、当日自分の順番が来て慌ててしまわないよう、事前に予習をしておくと安心です。

焼香のやり方や順番決めについて悩まれたら、ぜひ葬儀社のスタッフにご相談ください。

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